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火の鳥 ヤマト編・宇宙編

ヤマト編

初っ端からしばらくずっとギャグの畳み掛けで面白い
かじかの少女漫画顔のくだり面白い パロディなのかディスなのかわからん

火の鳥は自分のために笛を吹いて楽しませてくれた人間には自分から血を飲ませようとする可愛げがあっていい 清いプリンセスに懐く森の動物みたいだ
「クソ鳥」「ファッキンバード」て呼ばれている火の鳥の鬼畜ぶりも楽しみにしてたんだけど、今のところはそこまでではない印象 穴の底から這い出そうとするグズリとヒナクの長男を励ましてくれるしね なにより赤ちゃん火の鳥が本当にかわいくて…めろめろ 可愛さに惑わされている

ヤマトとカジカが抱き合って草原に転がるの絵面としてはとても良い、素晴らしい描写なんだけど、そんな感じだっけ?いつ好きになったんすか…!?と驚いた次の瞬間、「ひと目あった時から好き」「僕も」のコマが繰り出され、隙がなかった
一目惚れなら「いつ」好きになったんだ?は無粋ですね 最初からだもんな
ふたりの出逢いのシーンを読み直したけど、緊迫した探り合いにしか見えない…そういう目で見ればそう見えなくも…ないかも?

ヤマト父がいよいよ死ぬ!ってなった時に、なんだこの一生!余は何もできてない!何か格言でも残せていたら…でもそれをするにはあと十年勉強が必要なんだよ、って焦りまくって絶望する描写が怖かった……あ~、私も死ぬ間際になんだよこの人生…もっと積み重ねができていれば…ってなるんだろうなと思った

布に染み込ませた火の鳥の血を数十人が舐めた場合、効き目は一年か…
「穴から這い出てもまた埋められるだろうから穴の中から叫んでやろう」というカジカの言い分はその通りかもだけど、一回試しに全員で這い出てみれば…と思わずにはいられない
「手を伸ばせば届くかも!」土ザバー ここ無情で容赦なくてなんかめっちゃ心に残った

カジカちゃん可愛い キャラデザがまず良い 足がすらぁ~っと長い美女 いい!
手塚治虫先生の描く美女って、サファイア王子やヒナクみたいな黒目がちな美女のイメージだったから、カジカちゃんのような三白眼(でも目自体は大きい)の女の子は新鮮だった

グズリとヒナクの長男、穴から出た後にお嫁さん見つけられてよかったねえ
んでふたりで穴に戻って家族全員を穴から出したらしいけど…無理じゃない?どうやったんだ…?ひとりずつ背負って往復した?そんなことできる?
女房がひとりできたところで力仕事ができるのは長男だけ、その長男も単身でなんとか穴から這い出れたんだから、全員を穴から出すのは…無理じゃない?いやロープ一本でも垂らせることができればあるいは…?

って無理筋なことを屁理屈こねて実現可能に持って行こうとするところじゃないんだろうなたぶん 父からの近親相姦の命令を跳ね除けて、家族の想いを背負って、火の鳥にも応援されて、壁登りを頑張った結果外に出られた男がいて、その男が愛し合える女を見つけたんだから、あとはもう…細かいことはええ!!他の家族も外に出られた!!でいいんだ
だからこそ手塚先生も「家族を穴から出した」ってモノローグだけで済ませているんだし


宇宙編

うおおおおコマ割りすっげえ!!すごすぎる!!
飛び起きてブリッジに集合するコマ割りや、脱出カプセル内の会話はすらーっと読めたけど、各クルーの牧村についての回想は読む進める方向がわからなかった でもわかった瞬間、この方向で読むしかあり得ないなと気付かされた

メタモルフォーゼした元人間、手羽先みたいな形だなと思ってたけど、「ナナもこれになりました」と言われた瞬間、一気に人の足の形に見えてぞっとした

ナナがなんでそんなに牧村に惹かれてるのかわからん ドカスやろ 牧村が鳥人にやらかしたことを聞かされたうえでまだ好きなのかよ…

奇崎も猿田もナナが好きで、猿田曰く艦長もナナが好きかもらしいので…カジカとヤマトといい、「なぜ好きになったか」は置いといて、「好きだからこういう行動をする」っていう「話」を書いているのかも

牧村はロボットの時点でアリかよそんなのと思ったのに、更にその牧村ロボットには赤ちゃん牧村が搭乗してて操縦してたでさらにそんなのアリかよ~~~!!!になった
それなのに、俯いて悲しそうに?牧村ロボを操っている赤ちゃん牧村がなんかかわいそうかわいくてそれが頭に残ってしまった このコマの赤ちゃん牧村、哀れさと可愛さがある…
ナナって牧村が赤ちゃんだったからこそずっとお世話したいってほだされたのかもな

猿田は猿田彦の子孫ですよね?
猿田の一族はもともと鼻が大きかったけれど、火の鳥に鼻がぶくぶくになる呪いをかけられて、さらに「あなたの子孫は未来永劫満たされない旅を続けることになる」…だってさ
でも考えようによっては、鼻が醜かろうが必ず愛してくれる異性が現れ、必ず子孫ができると言われたようなもんじゃないだろうか?「未来永劫満たされない」なんて言われたら救いにはならないか…
てことは猿田は火の鳥に地球に送られた後、ナナへの想いや牧村への怒りは忘れられないにしても、愛してくれる女性が現れて子どもを設けたってことよねえ
いや、自暴自棄になった猿田が女を無理やりやって無理やり産ませた可能性もゼロではないかもだけど…そこは保留にしておいて…
んで、宇宙編の猿田の先祖が黎明編の猿田彦なんだと思うけど、これは火の鳥の世界が過去と未来をループしているという根拠のひとつなんだと思う

手塚治虫は鼻の大きい男キャラをよく描いてるイメージだけど、猿田子孫の女たちもこの鼻の呪いかけられてるのかなあ~
でもなんとなくだけど、手塚先生はデカ鼻男は描いてもデカ鼻女は描かなそうな気がする…描いて欲しいし見てみたいかも これは単に好奇心からなので、今後出てくる猿田子孫のデカ鼻が男だけでも文句が出るわけではない
でも、火の鳥「猿田の子孫は男は醜い鼻になるけど女は勘弁してあげるからね~」だと、火の鳥って…ぬるいな……&え?火の鳥さんにもそういう慈悲あるんすか?と思うかも

力技だけど、猿田の子孫は全員男という回避術もあるな これなら猿田の家系に女が生まれた場合鼻はどうなるのかの答えを作中で描写せずに済む
次の話であっさり猿田家のデカ鼻女が出てきたら爆笑&手塚先生に脱帽しちゃう


発行順じゃなくて時系列順に読んでいこうと思って、黎明編の次にヤマト編を借りたけど、ヤマト編のコミックスには宇宙編も収録されてるからつい読んじゃった
ら、宇宙編は最終章の手前なんですね……大ネタバレ(猿田→猿田彦ループ説)を食らった…!笑
でも、同じ本に収録されてるのにヤマト編だけ読んで宇宙編スルーはできないよ!

次は鳳凰編