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火の鳥 未来編

火の鳥って宇宙だったんだ…!!
エネルギーの塊だとか、鳥の姿をしてる神とか今まで火の鳥自身や周りが言ってたけど、たくさんの宇宙生命を取り込んだ宇宙だったんだ!この認識であってるのかは不明
このオチは…手塚治虫って人類(規模がデカすぎる)に絶望してたんか?

なんで火の鳥はマサトを選んだんだろう
たぶん、買ってない宝くじに当選したようなもので、理由なんてないんだろうけど…?
マサトはもう火の鳥に不死身にされてるのにタマミはマサトの延命の為に命を投げ打つし、ロックはロビタを壊した後にロビタが延命手術の実行役だと知らされるし、タッチの差で台無しになる話だった

都市のAI同士を議論させたら戦争する言い出したから嫌だけど戦争します。人類絶滅しました←脳みそ使ってくれ
その〜手塚先生、いくらなんでも未来人を愚かに書きすぎでは…

ロックは血の気が多すぎ
AIに育てられた男だからAIの決めたことに逆らえないのか
でもAIの件がなくてもこいつはいつか大ごとをやらかすだろ

高等生物なめくじの最期といい、最後の火の鳥の独白といい、間違った進化をするな、正しい進化をしろと言いたいんだろう
どんどん文明を発展させたせいで地球を破滅させるな、生命を正しく使って欲しい、というのはなんとなくわかる
しかしなめくじはどういうことなんだ?なめくじはなめくじらしく地面這い回ってろってこと?
いやまあ、黒いなめくじ族VS白いなめくじ族でお互い虐殺し合って絶滅したから、人間じゃなくてなめくじが天下取っても、今作の人類と同じように派閥つくって争うように進化してしまったということだと思うけど…

未来編、起きてる出来事は壮大なんだけど登場人物が少なくて読みやすいはずが、やはり壮大すぎてホゲーっとしてしまった
面白いのは面白かった 絵とコマ割りがやっぱりすごい

猿田博士は今まで心から愛し合った女ができなかったから弱い立場のタマミを研究の名目で連れて行こうとしてて、ロックは子孫を残す為には女が必要だからタマミを連れて行こうとして…
タマミってめっちゃ可愛いけど、美女にへんしんしてるメタモンみたいなもので、ガチ恋できるもんなのか?まあもう地球上に女はいないからそうなるしかないのか…

ロビタ、博士に「私は人間の愛とか感情は持ち合わせていない」と言っていたけど、あなたは元はレオナとチヒロ(はロボットだけど…)なんだから、愛も感情も持ってたのに…とまた虚しくなった

マサトとタマミが火の鳥の一部になって再開できたのは素直に喜べなかった
というのも、なんかこういう時ってイメージ映像みたいな感じで「元の姿」での再会や抱擁を一コマだけでも描かない?太陽編のラストみたいに
そういう甘さというか表面上の救いがなくて、宇宙生命と言いつつ、見た目はアメーバみたいになったマサトとアメーバみたいになったタマミの再会は、マサトとタマミの再会にいまひとつ見えにくかったのかも
これは不満じゃなくて、安易に元の姿で再会させない手塚先生、痺れる…という感想

最後数ページはようやく火の鳥という生き物の願いや目的が見えてきて、なんだかとてもよかった いたずらに人間を引っ掻き回したいわけではないと思うけど、というのを確定させてくれた
これ、発刊順では黎明編の次なんですよね もう黎明編と未来編だけで終わっていいくらいだ…この2冊で完成されている

はあ!これで火の鳥全部読んだ
すさまじい漫画だった
特に挑戦的なコマ割りがよかった こちらを置いていくのも辞さない壮大すぎるストーリーも
悲劇を大袈裟に描いていないのはかなり私の好みで、可愛い絵柄だからこそゾッとする場面もたくさんあった
手塚治虫は漫画文化を0から1にしたのではなく、0から9.5にしたと言われている意味もようやくわかった
火の鳥はファッキンクソバードの面もありつつ、まあ神様ってこうだよなという納得もあった 優しい面も慈悲もあるし
時系列順で読んだから、いつになるかわからないけど次は発刊順で読もうかな

別巻のギリシャ・ローマ編はこれまでの話と違いすぎて流し読みになっちゃった
私が大好きな赤ちゃん火の鳥がたくさん見れたのでそこは良かったけど、紙面の印象が全然違う

他の編は1ページに6コマ程度だったけど、ギリシャ・ローマ編だけ1ページに11~12コマ描いてあった
出張編集部の方に自分が描いた同人誌を見てもらった時に「このページはコマが多すぎる。今は1ページ5コマ、多くて6コマが読みやすい」と言われたこともあって、火の鳥を読んでる間は、手塚先生の頃からベストは1ページ6コマだったのか!と思ってた
ギリシャ・ローマ編が流し読みになってしまったのはページに対してコマや絵の密度が高すぎるのもあった
なんか読むの疲れてしまった…
編集部の方がおっしゃったことがよくわかった

火の鳥の生態も違ってて、ギリシャ・ローマ編だと「火の鳥が卵を産み、卵から赤ちゃん火の鳥が孵ったら、親の火の鳥は身体が燃えて死ぬ」だった
世代交代制だった

赤ちゃん火の鳥はチロルというかわいい名前がついていて、渡り鳥たちのバレエ団に憧れてたり、スカウトされて喜んだりと、かわいい 少女っぽい


この感想文は5月に書いたもので、「AI同士で議論させたら人間が戦争することになった」という展開は「そうはならねえよさすがに」という感じだったのだが、今日読み返してみたら、「絶対にないということはないのでは?」と思ってしまった
たった5ヶ月でAIに思考を任せすぎてる事例を見聞きする機会がずいぶん増えたから…