Skip to content

THEビッグオー

面白かった。巨大ドームに覆われた、40年前に住民全員が記憶喪失になった街。一企業に管理されている市民。かつては地下鉄が通っていたのに、何故か地下を恐れて寄り付かない人々、街の底に眠る廃都。ほの暗くどんよりした空気、謎に包まれた鳥籠のような狭い世界。
この薄暗いドームの中で灯る、ビターで人情めいた一話完結ストーリーは非常に好き。特にピアノ弾きアンドロイド・インストルの回がめちゃくちゃいい!

14話の舞台じみた、メタからフィクションの世界に戻るロジャーとそれを後押しするドロシーの回も大好き!目が覚める絵作りだったし、スクリーンの向こうに座るロジャー周辺の人達にはいい意味でぞっとした。

謎多き作品はやはり謎をばらまいている時こそ輝いて、その謎や伏線を集めてごちゃごちゃ推理してる時こそ楽しいな…
視聴中のてがろぐ
最初は大興奮してたのに16話を堺にだんだん信用ならなくなってトーンダウンしてるのウケる
いざ終盤になってばらまいた伏線が回収され始めて物語が終わると、回収しきれていない数々の伏線や、そもそも話に納得できないとか、いろんなところが気になってスッキリしないよ

真相自体はトゥルーマン・ショーをさらに複雑化したものみたいで好き
クリストフが自分の記憶を消して島に入って、トゥルーマンに接触したらどうなる?そこにさらに巨大ロボ!美少女アンドロイド!40年前に記憶喪失になった街と人々!地下の謎!てんこ盛りしたのがザビッグオー…みたいな
どこかのまとめサイトで見かけた大オチ「世界は40年前に始まった」を知っている状態で見たけど、これは書き込みした人が端的に一言で表した真実であって詳細は未知数だから、たとえば40年前にドデカい企業が閉鎖した街をつくってクローン人間を配置して、よーいスタートで動き始めた街であり実験であり、外側の世界の人たちはそれをリアリティーショーとして楽しんでいる、みたいな感じかも、結局は神のつもりのパラダイム社すらさらに大きな神の手のひらで転がされていましたオチ?…とか想像してた。
この推理は当たらずとも遠からずだったけど、エンジェルがつくった世界だったにしても、なぜエンジェルはこの世界をつくったのか、誰がどこから見ているのかを、それこそトゥルーマン・ショー終盤みたいにしっかり説明してくれてたらな~ いろんな矛盾や未回収の伏線も、エンジェルがライブ感でつくっているから…ということだったら納得できたが、モニター群の前に立っている制作のエンジェルは一言も喋ってくれないし、視聴者がエンジェル以外にいるかどうかも不明だし~

ビッグオーのズシンズシンとした重量感のある特撮着ぐるみを模した動きやデザイン、暗めの色使いやケレン味ある台詞回し、秘密めいた世界観に、うわあジャイアントロボじゃん!主要スタッフも被ってるじゃん!ってきゃっきゃしてたけど、オチのそりゃないだろ…もそっくり そんなとこまで似せるな
タイバニも話の畳み方がなんか…だったし、安全策を取るなら今後さとうけいいち氏は避けるのが賢いんだろうけど、たぶん懲りずにまた別作品を見ると思う。それはそれでなんか面白いから

オチの雑さ・急さにはズコー!だったけど、ストーリー全体を通してドロシーの淡々とした可愛らしさとロジャーのひどい男仕草に萌えていたし、ロジャー様のお世話が何より好きなノーマンも可愛いし、この3人家族がとても可愛くて好きになった
初回は謎解きに血眼になって見て肩透かしを食らってしまったので、この終わり方を頭に入れた状態で気負わず世界観燃えキャラ燃え視点で見直したい 本当に種明かしが説明不足だった一点以外はその種も含めてめっちゃ素晴らしい作品だったので…


で、さっそく見直してるけど、やっぱり面白い
5話でほろりとした お母さんの死の間際にギリギリ間に合ったとも見れるし、お母さんがなんとか息子の到着まで持ちこたえたともとれるし、満足して心残りがなくなったからすっと穏やかに逝けたともとれる
ずっといやみっぽく描かれてた次男が、帰ってきた兄の前で瞬時に弟になって駆け寄って交わす抱擁シーンもすごくいい ロジャーへのツンケンした発言も、兄の死を無念に思っていたからなのかも

あと初見で引っかかった「『ドームの外に街と人はいない』んじゃなかったんかい!」は、3話で「街並みの中に複数のドームが立っている」一枚絵が普通に出てきていたから、私の見落としだった…さらに、ロジャーの言う「ドーム」は文字通りドームだけを指しているのではない、かなり広範囲を指している…ということがわかった。
つまりこの作品は「街」という言葉をかなり恣意的に使っている(「一番でかいドーム」、「複数のドーム街」、「パラダイムシティ」、「複数のドームと周辺のスラム街を含めた広い領地」、「作中の人々が認識できる範囲」とその時その時で変わる)のね 理解はできたけど納得はできね~ パラダイム社の管理領域がどこからどこまでかも謎だし…

作中では英語が使われているのに、学者っぽい人やダストンが「fin」を認識できなかったのも特に説明がなかったけど、あれはエンジェルが自分の望みのタイミングでないときに物語が終わらないようにした…のかな。夕陽のカスカベボーイズで「おわり」が閉じ込められていたみたいに